VirtualBox で Kali Linux (Windows 10)
今回は Windows 10 上で VirtualBox を使って Kali Linux をインストールします。
今回はディスクイメージをインポートする方法を使います。これは比較的簡単な方法です。

VirtualBox
まず VirtualBox をダウンロードします。公式サイト の画像の赤い下線の部分をクリックしてインストーラをダウンロードします。

ダウンロードしたら、そのファイルを実行します。するとインストールプログラムが始まります。

インストールする場所を変更したい場合は緑の丸に囲まれた部分をクリックし、インストる死体フォルダーに移動します。別にこだわりがない場合はそのまま Next です。(下の画像)

ショートカット等の設定です。全てチェックしたほうが便利だと思います。

これはインストール中にインターネットから切断するかもしれないよという警告です。Yes を押しましょう。


「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれるので「はい」をクリックします。
そうすると、インストールが始まります。
インストールが終わったら下のような画面になります。Finish を押しましょう。VirtualBox も起動します。閉じないでください。

VirtualBox のインストールが終わったら、次は拡張機能をインストールします。
これも 公式サイト からダウンロードして実行します。
今度はこちらの赤線の部分をダウンロードします。

ダウンロードが完了したら起動します。
すると、インストールするかどうかと聞かれるので「インストール」をクリックします。

下まで読んで、「同意します」をクリックします

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれるので「はい」。
これで拡張機能もインストール完了。
Kali Linux
ディスクイメージダウンロード
まずは、公式ダウンロードサイトからディスクイメージをダウンロードします。拡張子は .ova です。
サイトにアクセスしたら、Virtual Machines をクリックして、右側の VirtualBox 用の 64bit 版をダウンロードします。


このファイルは 3.8GB あるので、ダウンロードにとても時間がかかります。
ダウンロードしている間に VirtualBox を起動します。
インポート・起動
ダウンロードが終了しましたら、VirtualBox の左上の「ツール」をクリックし、「インポート」をクリックします。
ただし、ここで注意していただきたいのは、90GB 以上、最低でも 30GB 以上の空き容量があるハードディスクを用意してください。Kali の初期インストールだけで 15GB くらい消費されます。

右側のフォルダーのアイコンをクリックして先ほどダウンロードしたディスクイメージを選択します。


次へをクリック。

インポートをクリック。
ただし、もしもローカルディスクの容量が足りない場合は仮想マシンの基本フォルダーをほかのディスクや外付けハードディスクにしてください。

足りない場合は「仮想マシンの基本フォルダー」の▽をクリックして、「その他…」をクリックし、インポートしたいフォルダーを選択します。


「インポート」をクリックしたら、許諾契約に同意するか聞かれますので同意してください。
すると、インポートが始まります。
インポートできないとき
起動
インポートが完了したら、起動します。
起動は、Virtual Box で、先ほどインポートした Kali をクリックし、上にある「起動」をクリックします。

起動したら、途中でこの画面が出てきます。
エンターを押したら、Kali Linux が起動します。(五秒経つと自動で起動することもあります)

すると、ログイン画面が出てきます。ユーザー名パスワードともに「kali」です。


入力して、ログインすると、このようにデスクトップ画面が表示されます。仮想環境の画面はホストPCの画面に合わせて変化します。
もしも、画面が真っ黒のままでしたら、ウィンドウのサイズを変えてみてください。

システムアップデート
今の状態の Kali Linux は最新のバージョンではないので、アップデートをします。
まずはターミナルを開きます。

ターミナルを開いたら、sudo apt update というコマンドを打ちます。入力したら、エンターを押してください。(これからは明記はしませんが、コマンドを入力するたびにエンターを押してください。)

パスワードを聞かれます。今のユーザーのパスワードですので、「kali」と入力します。
パスワードを入力するときは、キーを押しても文字は表示されませんが、これはセキュリティのためです。ちゃんと入力できているので入力し終わったらエンターを押してください。

すると、アップデートデータを取得し始めます。結構時間がかかります。

これが終わったら、次は sudo apt upgrade とコマンドを打ちます。これは実際にアップデートを実行します。これはとても時間がかかります。
途中で、このコマンドを実行した後にストレージがンGB消費されるよ~と言われて、本当にインストールするか確認されます。インストールしますので、「Y」と入力してください。(大文字です)

そうしたら、終わるまで待ちます。
といいたいところですが、途中でこんなのが出てくると思います。

これは、ブートローダ(GRUB)を設定する画面です。ブートローダについてはこちらのサイトの解説を読めば大体はわかると思います。https://wa3.i-3-i.info/word15559.html
まず、エンターを押します。画面が切り替わり、ブートローダをインストールするディスクを選択する画面になります。ここでは上のやつにカーソルを移動(矢印キーの上下)し、スペースを押して選択します。
アスタリスク(*)がついていたら、選択できている状態です。

選択したらエンターを押して、カーソルを <Yes> に移動(矢印キーの左右)してエンターを押します。
そうすれば設定が完了してインストールに戻ります。
これで、全てインストールが終わるまで待ちます。
日本語関連の設定
今の状態の Kali は、日本語が使えませんので、日本語が使えるように、日本語表示関連パッケージをインストールし、日本語表示をする設定をします。
sudo apt-get install -y task-japanese task-japanese-desktop
このコマンドを実行することで、日本語表示関連パッケージをインストールすることができます。
インストールが完了したら、次はロケールの設定を行います。
まず、sudo dpkg-reconfigure locales とコマンドを打ちます。
すると、こんな画面になると思います。

この画面になったら、矢印キーの下を押しまくって、ja_JP.UTF-8 UTF-8 を見つけます。
それを見つけたら、スペースキーで選択します。これも同様、選択されたものはアスタリスクが付きます。

そして、エンターを押します。
そうしたら、こんな画面になりますので、矢印キーでカーソルを ja_JP.UTF-8 に合わせてからエンターを押してください。

これでローケールの設定が終わりました。次はキーボードの設定をしていきます。
今の状態だと、キーボードが英語圏のキーボード配列になっていて、日本語配列を使っている皆さんが記号文字などを入力するときに、キーに書いてあるものとは違う文字が入力されてしまう状態です。
なので、まず左上にある Kali のマークを押します。(Windows キーを押しても同じ)

そうしたら、下にある Settings にマウスポインタ―を合わせ、右側を少し下にスクロールして Keyboard という項目をクリックします。

これをクリックしたら、下のようなウィンドウが開きます。

Layout タブを選択して、「Use system defaults」をオフにします。

次に、「Keyboard layout」の中の「English (US)」を選択して、その下にある「Edit」をクリックします。

下にスクロールして、「Japanese」を探して選択し、OK をクリックします。

これで、キーボードの設定は終わりました。
再起動しますので、ターミナルを開いて、reboot と打ちます。
再起動したら、ログインします。
再起動が終わったら、下のようなウィンドウが現れます。これは、フォルダー類を日本語に変えるかどうかに関する設定なんですが、ターミナル内でいちいち全角半角キーを押して日本語入力と英語入力を切り替えるのは面倒なので、「次回から表示しない」にチェックを付け、「古い名前のままにする」をクリックします。

ここまで来たら、全角半角キーで日本語と英語を切り替えられます。
まとめ
以上で、Kali Linux のインストールが終わりました。
これからは、どんどんハッキングに関する技術を勉強していきましょう!
もしも、Linux コマンドについての知識が浅かったら、下の記事も参考にしてみてください。
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