Linux のメリットとデメリット
最近 Raspberry Pi を使ってサーバ構築をしていますが、その際に感じた Linux のいいところをまとめてみました。
また、ここで言っているサーバはウェブサーバ、データベースサーバなどのいろいろなIT系のサーバを指します。ウォーターサーバのことは話しません。
メリット
環境構築が楽
Linux のいいところはなんといっても環境構築やアプリインストールが楽だというところです。
元から Python, Java が入ってるし、その他の言語やアプリのインストールも、Ubuntu, Debian は
sudo apt-get install [pkg]
とか。CentOS は、
sudo yum install [pkg]
でアプリをインストールできるんです。
すごくないですか?
コマンド一行でアプリをインストールできるんですよ?
Windows とか、Mac とかはまず公式サイトからインストールプログラムをダウンロードして、さらにそのプログラムを実行し(たくさんの質問を受け)てようやくインストールができるんですよ?
Linux はとても便利だと思いませんか?
ただ、後で詳しく述べますが、そのぶん設定が難しいという点があります。
サーバ構築に適している
Linux で Apache サーバと PHP をインストールしたら、一応そのまま使えるようになるんですよね。
Windows とか Mac とかで二つを使うには Apache の設定をいろいろいじる必要になるんですよ。私は、この設定が意味わからな過ぎて PHP インストールからウェブサーバで使えるようにするために三日もかかりました。
UNIX が使える
ひとつ前の話と関係しますが、Linux は UNIX が使えるという利点があります(MacOS も使えます)。
Windows には MS-DOS がありますが、やっぱり UNIX のほうが使い心地はいいです。
補完
私は、特に UNIX の補完がとても好きです。
MS-DOS と比べてみると、MS-DOS のパスの補完はバックスラッシュをつけてくれないんです。
でも、UNIX ならスラッシュまで補完してくれます。
また、MS-DOS は区切りにバックスラッシュを使います。多くのプログラミング言語では、バックスラッシュはエスケープ記号になっているので Python とかだとバックスラッシュを重ねて書かないといけなくなるんですよね。
例)“c:\\Apache\\Apache24\\bin"
しかも環境によってはバックスラッシュが円マークになります。
また、UNIX はコマンドやオプションも補完してくれますが、MS-DOS は補完してくれません。
よく考えてみれば、MS-DOS ってこんなにも使いづらいんだなって思いますね。
エディタ
UNIX では、いろいろなエディタが使えます。
私がいつも使っているのは nano と vi ですが、この二つともとても使い心地がいいです。
で、どこがいいのかというと、
デメリット
メインは CUI
Linux は CUI(Character User Interface)がメインです。
CUI の定義
CUIとは、キーボードに入力されるコマンドによって、オペレーティング・システム上の操作を行う、ユーザーインターフェースの事を言う。コンピュータユーザーに対しての情報が、文字で表示される。
CUIとは – 意味の解説|ITトレンドのIT用語集
ですので、コマンドを知らないと何も始まりません。コマンドというのは英語なので GUI と違ってアイコンや日本語がなく(一部ありますが、普通は英語)、使い始めたばかりの時はとても難しく感じるはずです。
「Ubuntu とかって GUI じゃん」って思う方もいるかもしれませんが、Linux は逆にコマンドを打つか、zip ファイルをダウンロードして、そこの実行ファイルを実行する(WordPress とか)しかアプリをインストールできません。
ですので、Linux は、やっぱり CUI なんです。
バージョンがいろいろある
Linux と一言で言ってもいろいろなディストリビューションがあります。
ディストリビューションとは、
パソコン、ITの世界では、UNIX系のOS、特にLinuxの配布形態を指す。
【ざっくりまとめ】Linuxディストリビューションを比較して …
例えば、私は今 Raspbian という Debian 系の Raspberry Pi 専用の Linux ディストリビューション を使っています。
他にも、
Redhat 系の CentOS など、さまざまなディストリビューションがあります。
詳しくはこのサイトを見てください
そして、ディストリビューションが多いと、何がデメリットなのかというと、ディストリビューションごとに設定やコマンドが微妙に違うんです。
例えば、アプリケーションの管理。Debian 系は apt コマンドですが、Redhat 系は yum コマンドとなっています。
ですので、調べる際にはディストリビューションがあているかどうか、今調べている内容と互換性があるかどうかに注意する必要があります。これも、早く知識を身につけたい初心者には不利です。
まとめ
これまで Linux のメリットとデメリットを言ってきましたが、私の結論は、初心者は Mac Windows を使え、です。
カッコつけたいから Linux なんてやると後悔しますよ。
私は一回コマンドを間違えて、どこかにずれが生じて全てのサーバをアンインストールしてもう一回インストールしました。初心者は、とにかくインプットとアウトプットをしまくるのが大切ですので、こんなことが起こると非常に時間の無駄です。
まずは、PC 知識の必要ない Windows や Mac から始めて、暇になってきたら、インストールしたアプリは一体どんなデータをどこに保存しているかを見てみるといいです。Linux だと、直接 /etc フォルダからアプリの設定ファイルを見つけて編集することが多々ありますからね。
ある程度知識があるようになったら、Linux を使ってみるといいです。とても便利に思えるはずです。
今日の記事はここまでです。ありがとうございました。
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